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北海道大学 医学部保健学科
大学院保健科学院
大学院保健科学研究院

作業療法概論

作業療法学を学ぶ、作業療法士を志す学生にとって先ず必要となる『生活する人間』を理解するためのガイドとなる科目です。ここでは作業療法士にとって必要な知識と技術の大枠が示されます。 作業療法の基礎となる哲学・概念・歴史を知り、作業療法の役割を学びます。また、対象としている、身体障害・精神障害・発達障害・老年期障害・高次脳機能障害、そして地域での作業療法に関する治療理論と技法の関連性について学びます。

基礎作業学

人間の生活は『作業』によって構成されています。この『作業』が『療法』に役立つ仕組みについて学びます。人間の健康的な生活のもとであり、作業療法の最大の特徴となる『作業・活動』に焦点を当て、リハビリテーションとしての適用について学習します。ここで学んだ知識は、「基礎作業学演習」および「基礎作業学実習」の中で、実際の各種作業(手工芸・レクリエーション・音楽・調理など)を通してさらに深めていきます。

身体障害作業療法学

身体機能と機能障害、身体機能に対する作業療法についての歴史・治療原理・その実践の過程を学びます。また、身体障害を持つ対象者の評価、 治療の知識や作業療法の特性を活かした治療・援助の技法について学びます。ここで学んだ知識と技能は、「身体障害作業療法学実習」で修得し、「臨床実習Ⅱ」で総括していきます。

精神障害作業療法学

精神の障害特性をふまえ、障害の軽減および生活における質の向上のため、作業療法の評価および治療を体系的に学びます。そして、作業療法の理論的背景について理解し、病院から地域社会へというリハビリテーション過程のなかで、精神障害者に対する作業療法の援助について、その手段と方法について学びます。この学習は「精神障害作業療法学実習」でさらに深め、「臨床実習Ⅰ」で総括していきます。

発達障害作業療法学

発達の障害という概念を理解し、発達期に生じる様々な障害の問題点、それらに対する作業療法の適応およびその実際について学びます。特に、障害が子どもの心身の発達に及ぼす影響について理解を深め、 発達に即した支援のあり方を学びます。ここで学んだ知識は「発達障害作業療法学演習」で各種障害に対する評価、治療計画の立案、介入という一連の過程について学びます。 また、作業療法以外のリハビリテーションや療育サービスの概要を理解し、チームアプローチの方法を学びます。

地域作業療法学

現在、作業療法が対象とする領域は、医療から保健・福祉へと広がり、作業療法の場も地域へと展開されています。したがってここでは地域におけるリハビリテーションのあり方や作業療法の役割について学びます。対象者について社会的因子も含めて評価し、 評価に基づいてプログラム立案する方法や、その実践過程について学びます。

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