臨床検査学・臨床検査学実習
臨床検査や臨床検査技師の心構えを検体の採取法、保存、取り扱いおよび処理方法について学びます。また、尿、血液、各種体液、糞便の基礎的定性検査・定量検査や形態学的検査の基本的技術についても習得します。
検査管理学
医療における検査部門の役割や検査情報の重要性を理解し、検査情報の管理について習得します。また、信頼性の高い生体情報を提供するに当たり、精度管理は必須であり、その基礎・応用ついて具体的に学びます。
検査機器学
臨床検査に必要な、一般的機器および各領域で利用されている自動分析装置の使用目的、原理、特徴、使用上の注意などの基本的知識を習得します。また、これらの機器のメンテナンスの重要性を学びます。
医用工学概論・医用工学概論実習
医用機器を扱う上での電磁気学、電子工学、デジタル回路の基本的理論を学びます。実習では、実際に電子回路と測定器を用いた実験で習得した理論を確認し理解を深めます。さらに北大病院ME機器管理センターで見学実習を行います。
医療情報科学
現在、ほとんどの病院で導入されている医療情報のコンピュータ管理システムについての基礎知識を学びます。コンピュータの動作原理、LANやインターネットの仕組み、さらにプログラミング言語の初歩を習得します。
生体分析学・生化学実習
人体を構成する物質の構造と代謝、さまざまな器官や細胞で営まれる生化学反応、遺伝子の構造と遺伝の仕組み、エネルギーの生産・貯蔵・利用の仕組み、栄養の種類と役割などについて学びます。また、生体物質の分離や測定の基本的技術を実習します。
臨床化学・臨床化学実習
血液や尿などに含まれる無数の物質のうち、診断や治療効果判定に役立つ物質に注目して、それらの種類と構造、測定方法と精度管理法、濃度や活性、生理的変動や病的変動などについて学びます。また、検査室で実際に使用されている測定方法について実習します。
臨床血液学・臨床血液学実習
生体での血液の役割を認識し、実習では血球数の測定や標本作製法、健常な血球と病的な血球との鑑別法、および止血の機序とその検査法などについて学びます。
臨床免疫学・臨床免疫学実習
生体防御機構を担っている免疫システムのしくみと基礎理論を学びます。実習では、基本となる免疫学的手技を学び、さらに免疫検査や輸血・移植検査、遺伝子検査に必要な専門的技術力を修得します。
臨床微生物学・臨床微生物学実習
ヒトに感染する細菌や真菌、ウイルスなどの病原微生物について学びます。また実習では、感染を受けた患者さんから病原微生物を取り出し、その種類を決める方法や薬の効果を調べる検査方法を実際に行い、理解を深めます。
医動物学・医動物学実習
各種寄生虫の特徴やそれによって引き起こされる疾患、それらの予防方法や検査方法について学びます。また細菌やウイルスなどの病原微生物を媒介したり、ヒトに危害を加える動物の生態についても学びます。
病理組織細胞学・病理学実習
病名(診断名)の基礎となる細胞・組織の変化および良性病変と悪性疾患の病変との違いなどについて学び、実習では、手術で取り出されたからだの組織の処理の仕方から顕微鏡標本に至るまでの作製法について学び、実際に標本を作ります。
臨床病態学
病気は、人体のあらゆる臓器・組織に、さまざまな原因(例えば、病原微生物、腫瘍、動脈硬化、アレルギーなど)でおきてきます。個々の病気が、何故、どのように生じ、またそれをどう診断し、治療するかを、検査との関連を重視しつつ、各領域の専門家が系統的に講義します。
生体機能学・生体機能学実習
人体の正常な働きを維持するためのしくみと働き、とくに、脳を中心とする神経系がバランスよく人体を制御したり、心臓が刻々必要とされる血液を全身に供給する機構などを学びます。また、脳や心臓の活動の証である微弱な電気信号を取り出す方法を実習します。
臨床生理学・臨床生理画像学実習
心電図や心音図(心臓)、脳波や神経伝導(脳神経系)、筋電図や聴覚(運動・感覚器系)、および呼吸機能検査(肺)など、生体から直接得られる情報から病気を診断する各種検査の原理、手技、計測法および判読法を、講義と実習で学びます。
画像検査学・画像検査学演習
超音波(エコー)検査と磁気共鳴画像(MRI)検査は、直接目に見えない人体各所の内部構造を画像として映し出し、さまざまな病気を診断することができる検査法です。これらの検査法の原理、検査手技、画像の計測・判読法を学びます。
上記以外に、それぞれ教員が担当する多くの専門科目において、臨床検査技師の国家試験受験資格を得るにとどまらず、さらに学問的・技術的向上を目指すための授業内容も準備されています。