メインコンテンツへスキップ

北海道大学 医学部保健学科
大学院保健科学院
大学院保健科学研究院

北海道大学大学院保健科学院は、2008(平成20)年4月に設置された比較的新しい大学院です。現在は、1年次と2年次をあわせた定員80名の修士課程の学生と、1年次から3年次までをあわせた定員30名の博士後期課程の学生が、指導教員のもとで保健科学を学んでいます。保健科学は、健康であるとはどのような状態か、健康を保つには何が必要か、健康を損ねた時にはどうすれば良いかなど、医学的事項を包括する広い研究対象を有する学問領域です。学部教育において、看護学、放射線技術科学、検査技術科学、理学療法学、作業療法学といった医療専門職者に必要な知識と実技を学んだ学生のみならず、文系・理系を問わずさまざまなバックグランドを持つ学生が、分野横断的に健康を見つめる課題に取り組んでいます。

本学院は、保健科学への医療及び社会の大きなニーズに応えるため、学部教育や実務経験で培った専門的な技術や知識を向上させ、高度な専門的判断能力と医療技術の実践的能力を身につけ、エビデンスに基づく保健科学の発展を担う高度医療専門職者および保健科学研究をリードする教育者・研究者を育成することを教育目標としています。修士課程では、関連分野の知識をアップデートし、研究者として必要な研究遂行力の修得を目指します。また、医療専門職者としての資格を持つ学生には、高度な実践能力に加えて、リーダーとしての修養も期待されます。博士後期課程では、これまでに学んできた専門的な知識や技術、実践をもとに導かれた研究への問いから、新しい独創性のある研究成果を生み出し、国際社会に発信することが求められます。

これらを達成するため、本学院では、保健科学と看護学に区分された2つのコースの中に、生体量子科学、生体情報科学、リハビリテーション科学、健康科学(以上、修士課程保健科学コース;以下同様)、先進医療科学、総合健康科学(博士後期課程保健科学コース)、看護学、公衆衛生看護学、助産学、高度実践看護学(修士課程看護学コース)、看護科学(博士後期課程看護学コース)の科目群が配置されています。修士課程看護学コースで所定の単位を取得した学生は、保健師・助産師の国家試験受験資格を得ます。2018年に開講した高度実践看護学科目群では、がん看護専門看護師の養成を目指しています。これらのコースに加えて、修士課程又は博士後期課程の2年次から小樽商科大学大学院商学研究科のMBA(経営管理修士)特別コースへも進学でき、本学院の学位(保健科学又は看護学)と小樽商科大学MBAの二つの学位(ダブルディグリー)を取得することが可能となっています。

現代社会は、温暖化と地球規模での気候変動、想定を超えた大規模災害や人類を脅かす新興感染症のパンデミック、紛争、高齢社会の少子化など、多くの課題に直面しています。こうした状況においても、最も大切なのは人々の健康であり、人々の健康を保つために保健科学に何ができるのかを考えるのが本学院の使命であると考えています。立ち向かわなければならない課題は山積みですが、本学院の強みである多様性を活かして相互に連携し、英知を集結することで課題を一つ一つ解決していきましょう。

北海道大学は、HU VISION 2030として、科学技術における教育・研究の卓越性 “Excellence”と、教育・研究を社会に広げ地域課題を解決する社会展開力 “Extension”の醸成を掲げています。本学院でExcellence を獲得した修了生が、社会にExtension する未来を楽しみにしています。

大学院保健科学院長 石津 明洋

Cookie を有効にする

このサイトをご利用されるときは必ず「サイトポリシー」をご確認ください。このウェブサイトではサイトの利便性の向上のためにクッキーを利用します。本サイトを引き続き閲覧されることで、クッキーの使用を許可したとみなされます。