保健科学領域の大学院教育を実施するにあたり、保健科学は学問的体系としては未だ発展途上にあることを認識している。本学では、保健科学は医療における実践と諸学における理論を融合させることにより、体系化の促進と発展が期待できるものと考え、そのなかでも、特にEBHを指向する新たな保健科学研究を推進することとした。そのためには、教育研究体制の柔軟性・発展性を期待して北海道大学が進める「学院・研究院構想」に基づき、既成の枠組みの制約を受けることのない独立した組織形態を選択することが最も有効であることから、学校教育法に規定する研究科以外の教育研究上の基本となる組織として、教育上の目的から「保健科学院」を置き、研究上の目的から「保健科学研究院」を置くこととした。
学院および研究院の名称とした「保健科学」は、医療上のケアを主体とする従来の保健学にEBHを導入すると共に、生活習慣病のリスクを軽減させる健康増進・保持のための運動理論および食育推進などの関連領域をも包含した発展途上の学問体系であり、本学大学院設置の理念を表現するに最も相応しい名称として採用した。
大学院の名称
- 大学院保健科学院
※英文表記…Graduate School of Health Sciences
専攻の名称
- 保健科学専攻
※英文表記…Division of Health Sciences
授与する学位の名称
修士課程
- 保健科学コース修了者:修士(保健科学)
※英文表記…Master of Health Sciences - 看護学コース修了者:修士(看護学)
※英文表記…Master of Nursing
博士後期課程
- 保健科学コース修了者:博士(保健科学)
※英文表記…Doctor of Health Sciences - 看護学コース修了者:博士(看護学)
※英文表記…Doctor of Nursing