医療の進歩、人口構造の変化、医療システムの複雑化とともに、解決困難な倫理的問題が生じています。本研究室では、看護が社会にどのように貢献することができるのか、組織的な看護サービスのあり方について探求する看護管理学を担当しています。また、看護の向上には、看護職者が医療専門職者としての実践力を向上させるための専門職教育に取り組んでいます。
2020年以降、新型コロナウィルス感染の流行により、看護職者は医療者としてケアを続けることにより人々からの尊敬を受けると同時に、人々の感染への不安と緊張により差別を受ける状況を経験しました。臨床で看護師達は専門職倫理をどのように認識し、看護を実践していたのか、人々の健康への貢献と労働者としてケアし続けていることの葛藤と、そのストレスを軽減する看護管理における方策の探求をテーマにしています。