小児看護学では,未来を担う子どもが子どもらしく健やかに成長・発達でき,また子どもを育てる家族が,安心して家族自身の健康やQOLも大切にしながら子育てできることを課題としています。近年,わが国は医療の高度化により,健康障がいのある子どもが増加し,なかでも医療的ケアを必要としながら在宅で暮らす子どもが急増しています。また少子高齢化,晩婚化・晩産化,共働き世帯・ひとり親家庭の増加など,子どもと家族を取り巻く環境が大きく変化し,これらの家族は健康や暮らしへさまざまな影響を受けています。
これらの課題解決に向けて,子どもを育てる家族の健康とQOL,子どもと家族へのケア・サービス,子どもの家族を取り巻く地域社会やコミュニティのあり方に関する実証研究を継続して行っています。その他,家族をケアする家族(ケアラー)の健康やQOLと支援,小児看護学教育プログラムの開発や評価に関する研究にも取り組んでいます。
