心血管エコー検査は、循環器疾患の病因、病態、症候、診断および治療法の選択に欠かせない検査です。当研究室では、心臓や血管の形・動き・血流・血圧を包括的に評価できる心血管エコー法を駆使して、加齢や生活習慣による健常人の心血管系の変化や各種心血管疾患の病態生理と診断法を研究しています。これらの成果を、心血管疾患の診断や予防と健康増進に役立てることが最終的な目標です。
また、北大病院の検査・輸血部や循環器内科の協力を得て、心血管エコーを中心とする超音波検査の臨床研修も実施しています。社会人経験のない大学院生としてはおそらくはじめての超音波検査士 (循環器) 試験合格者が、当研究室から誕生しています。このように、心血管エコーの実務に精通した専門技師や技師研究者の育成も、当研究室の大事な目標のひとつとなっています。