精神障害や発達障害を抱えている人の認知機能障害に対するリハビリテーションの介入研究や、学生のメンタルヘルスの不調に関わる要因の解明を調査研究によって検証しています。
なかでも、世界的に罹患率が増加している発達障害の一つである自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorders: ASD)に着目した研究を展開しています。実際にASDを抱えた人たちに対して、心理社会的な支援の一環に認知リハビリテーションを導入し、認知機能の改善や日常生活への汎化効果を検証しています。一方でASDは未だ明確な病態がわかっていない障害でもあります。このような実践的な治療効果を検証することに加えて、病態の解明や新たな治療法の開発を目指して、ASDモデルマウスの組織やマウスの神経細胞を用いた基礎研究にもチャレンジしています。