核医学は放射性同位元素の薬剤を人体に投与し、体内から放出される放射線を検査装置で検出することで、臓器や組織の機能や代謝の情報を画像および数値データとして取得し、診断や治療に活用する学問です。われわれの研究室では、核医学検査におけるsingle photon emission computed tomography(SPECT)とpositron emission tomography(PET)画像を対象に、画像再構成技術、画像処理技術、AIを活用した深層学習技術を駆使して、画質や診断能の向上を目的とした画像の作成、および定量性の向上を目的とした数値データの解析に関する研究を行っています。近年は認知症のバイオマーカーであるアミロイド・タウPETの標準化および最先端技術を駆使した半導体PET・SPECT装置の臨床応用に関する研究を推進しています。

我妻 慧 Kei WAGATSUMA
准教授
保健学(博士)
専門分野
核医学、核医学技術学、画像解析
研究テーマ
核医学画像の高精度化
脳神経PET検査の実用化・標準化
半導体PET・SPECTの臨床応用
自己PR
私は一般病院で診療放射線技師、その後研究施設で技師の研究員をしていました。誰かの、何かのためになる研究を胸に研究をしています。
受験者へのメッセージ
自分の専門分野だとしても、いまだにわからないことが沢山あります。「わからない」を「わかる」に変えることが研究の醍醐味だと思っています。一緒に「わからない」を楽しみましょう。