当研究室では主として「腫瘍細胞の放射線感受性に関する研究」を行っています。
「悪性腫瘍」に対する治療には、大きく外科的治療、化学療法、放射線治療があり、多くの場合、これらを組合せで治療しています。当研究でターゲットとしているのは放射線治療です。放射線治療には非侵襲的で痛みがなく、組織を温存したまま治療ができるメリットがあります。

私たちは、放射線治療の効果の少ない腫瘍や放射線治療後に再び増殖してしまう腫瘍に対する問題解決に向けて基礎的な研究に取り組んでいます。

具体的には、放射線照射に耐性のある腫瘍細胞や放射線照射後に生き残った腫瘍細胞の細胞特性を多角的に解析し、放射線治療効果が少ないと言われている腫瘍の放射線に対する感受性を向上させる「道」を探索しています。

基礎研究は地道な道のりですが、いつか我々の研究成果が臨床に役立つ日を夢見て日々に研究に邁進しています。

他には未知の生体内高分子化合物ポリリン酸の腫瘍細胞における機能解明に関する研究も行っています。

小さな疑問や好奇心、感動する心を大切にしています。