当研究室では、「Good research starts with good questions」という考えのもと、単純X線やCT、MRIなど日常診療に用いられる画像検査機器による研究に主眼をおいています。診断に役立つ画像を取得するために必要な内容を論理的に研究しましょう。また、画像解析を絡めて、骨や筋代謝、加齢や炎症などの基礎研究に取り組み、それらを臨床にフィードバックするためのトランスレーショナルリサーチにも力を入れています。
大学院とは、研究のスタートラインに立つために必要な知識を学ぶところだと考えています。もちろん、学術的なことばかりではなく、人間的にも大きく成長する機会になると信じています。議論の中からともに学び、探求する楽しさを味わいながら、研究成果を発信していきましょう。

椎体骨折は、最も頻度が高い骨粗鬆症性の骨折の一つです。一部の症例では骨癒合の遅延や偽関節の発生、椎体圧潰の進行により疼痛が残存し、ADLおよびQOLの著しい低下をきたします。その結果、神経学的症状を伴う予後不良の状態になることが明らかになってきています。これらの予後を受傷時のMRIから予測できないか様々な撮像および解析技術を駆使して検討しています。