脂質は生体に必須の成分であり、エネルギー源としてだけでなく、細胞膜の構成、ホルモン合成、シグナル伝達に不可欠です。データベースに登録されている脂質は数万種類に及び、予測構造を含めると十万種を超えるとされています。私はLC-MSを活用したアンターゲットリピドミクス(脂質網羅解析)により、食品・動物臓器・臨床検体など多様なサンプルを解析し、新規機能性脂質の同定やバイオマーカーの探索に取り組んでいます。また、LC-MSを用いたターゲットアナリシス、スクリーニング系(セルベースアッセイ)の開発、食品由来の脂質代謝制御成分の探索も進めてきました。これらの研究を通じて脂質の構造・機能を解明し、医療・食品分野への実用化を目指しています。