私は「スポーツ外傷・障害予防」と「運動器障害に対するリハビリテーション」についての研究を行っています。特に力を入れてきたのは、バイオメカニクス的手法を用いた膝前十字靱帯損傷の予防とリハビリテーションに関する研究です。膝前十字靱帯損傷は様々な競技のアマチュア選手からオリンピック選手まで、あらゆるアスリートが受傷する可能性があります。受傷すると半年から一年ものリハビリテーションが必要になり、スポーツ復帰後もパフォーマンス低下や再受傷が問題となる社会的影響が大きな怪我です。そのため、「受傷・再受傷予防」「パフォーマンス向上」をキーワードに近隣の医療施設とも協力しながら研究を進めています。
また所属する研究室では、投球障害、変形性膝関節症、腰痛症、足関節靱帯損傷、ロコモティブシンドロームなどの予防やリハビリテーションに関する研究も行っています。近年はウェアラブルセンサやAI(人工知能)を活用した、臨床やスポーツ現場における動作評価方法の開発にも力を入れています。