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北海道大学 医学部保健学科
大学院保健科学院
大学院保健科学研究院

2026年度第4回保健科学セミナー開催報告「Health Sciences Evening Seminar by Visiting Scholars form India」(2026.07.15)

近年、我が国とインドとの科学技術協力の重要性はますます高まっています。インドは優秀な若手人材を数多く輩出する世界的な拠点として存在感を高めており、その研究力も著しい発展を遂げています。このような状況を踏まえ、日本ではJST LOTUSプログラムを通じて、インドとの人材循環および研究連携の推進に重点的に取り組んでいます。また、本学にとってもインドは極めて重要な研究パートナーの一つとなっています。JST LOTUSプログラムは、日本とインドの研究代表者(Principal Investigator:PI)が主導する共同研究プロジェクトにおいて、インドの大学院生および博士研究員を招へいすることにより、両国間の研究連携強化を目的とした事業です。

2026年度、本学では本プログラムに16件の研究課題が採択され、そのうち3件は保健科学研究院の研究者が研究代表者を務めています。このたび、インド工科大学ハイデラバード校(IIT Hyderabad)およびインド工科大学マドラス校(IIT Madras)からインド側研究代表者が来札した機会を捉え、7月15日に合同保健科学セミナーを開催しました。
はじめに、1件目のプロジェクトを代表する杉森博行准教授より、博士課程大学院生のPavan Kumar Kavet氏による、AIを活用したストレス環境下におけるヒューマン・マシン・インタラクションに関する研究プロジェクトが紹介されました。続いて、2件目のプロジェクトを代表する池田敦子教授より、博士課程大学院生のAswin Giri J氏による大気汚染および気候変動下における健康課題に関する研究プロジェクトの紹介がありました。また、Shiva Nagendra教授からは、室内環境改善に向けた工学的アプローチとその社会実装に関する研究について講演いただきました。最後に、3件目のプロジェクトを代表するBomme Gowda Shiddabasave Gowda准教授より、博士課程大学院生のGyanesh Shukla氏による「粘液細菌ゲノムの計算解析による新規天然物の同定」に関する研究発表、およびGaurav Sharma助教による「粘液細菌の細胞表面多糖類の進化」に関する研究発表が行われました。後者では、既知の生合成経路を手がかりとして、これまで見過ごされてきた莢膜構造の探索に取り組む研究プロジェクトが紹介されました。
本セミナーで紹介された研究は、AI、環境健康科学、室内環境工学、天然物探索など、それぞれ異なる科学的課題を対象としていましたが、いずれも最先端の研究とイノベーション、そして国際連携を通じて人々の健康と福祉の向上に貢献するという共通の理念のもとで推進されています。本セミナーが、これらの先進的な研究活動への理解を深める機会となるとともに、新たな共同研究の創出を促し、保健科学研究院とインドの研究機関との間における知識・アイデア・人材のさらなる交流と循環の強化につながることが期待されます。

セミナー終了後には、インド、バングラデシュおよびガーナの料理が振る舞われ、参加者は活発な交流を楽しみながら、各国の食文化にも触れることができました。研究交流と国際親善を深めるとともに、参加者の知的好奇心と食欲の双方を満たす有意義なイブニングセミナーとなりました。

集合写真
研究紹介
多国籍料理を楽しむ参加者
投稿日: 2026年07月24日

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