北海道大学医学部保健学科/大学院保健科学院/大学院保健科学研究院

お知らせ

放射線技術科学専攻4年の中川紗良さんと成澤千晶さんが「Hokkaidoユニバーサルキャンパス・イニシアチブ(HUCI)構想」に基づく支援を得て,高雄医学大学に短期留学しました!

著者:健康科学分野 助教 吉村 高明

概要:この度,Hokkaido Universal Campus Initiative (HUCI)の支援をいただき,2019年度北海道大学医学部保健学科国際交流事業として,2019年8月5日から10日までの日程(表1)で,放射線技術科学専攻の学生4名(学部4年生)と引率教員1名で,2015年6月より部局間学術交流協定を締結している高雄医学大学健康科学院(Kaohsiung Medical University (以下KMU), Kaohsiung, Taiwan)を訪問させていただきましたので,簡単ではございますがご報告させていただきます。
   滞在時のスケジュールは,(初日)KMUに隣接する高雄医学大学附設中和記念病院を訪問,(二日目)研究室訪問,(最終日)研究紹介というスケジュールでした(表1)。初日の病院見学では,核医学部門・放射線治療部門・一般撮影部門・CT(Computed Tomography)部門・AG(Angiography)部門を見学させていただき,Chou先生やKu先生をはじめ病院スタッフおよび大学院生から病院の歴史だけでなく,KMUの放射線技術科学専攻の学生実習の特徴など説明していただきました。本学の学生も臨床実習中であっため,日本と台湾の臨床実習の違いなど積極的に質疑応答を行っていました。二日目の研究室訪問では,KMUで進められている研究内容の紹介や学生の実習室の紹介をしていただきました。最終日の研究紹介では,吉村から「北海道大学および北海道大学医学部保健学科放射線技術科学専攻の紹介」および「北海道大学病院陽子線治療センターにおけるこれまでの研究成果」について発表させていただきました。本学の学生からは,それぞれの「研究室紹介」および「卒業研究」について報告がなされ,活発なディスカッションが行われました。発表時点で卒業研究に関する結果は十分に出ていない状況であったため,KMUのChou先生やKu先生からは,来年度にKMUにて開催される予定のシンポジウム(本学にて2年に一度開催されるFHS International Conferenceと同等のもの)にて,研究成果が発表されることを期待されていました。

表1 実際の短期留学スケジュール
*台風の影響により、帰国便が欠航となった。
8/5(月) 8/6(火) 8/7(水) 8/8(木) 8/9(金)* 8/10(土)
移動日 病院見学 研究室訪問 研究発表 自主学習 移動日

   KMUを訪問するにあたり,台湾の医療概要,KMUの概要,北海道大学の概要,病院見学や研究室訪問での質問事項,研修期間中の注意事項等をまとめた「海外研修しおり」の作成を学生に対する事前準備課題としました。病院見学や研究室訪問の際には,事前に準備した質問内容だけでなく,その場で疑問に思ったことを積極的に質問することができ,臨床実習で経験した日本の診療放射線技師との類似点や相違点について体感できたのではないかと思われます。

学生からの感想 :今回の短期留学に参加した学生の感想を紹介いたします。
   「病院内案内を通じて,病院の設立からの歴史や台湾の医療における技術進歩の過程などについてお話を伺うことができました。卒業研究内容の発表や質疑応答では母国語とは異なる英語で正確に意思疎通をすることの難しさや,言葉以外の方法でのコミュニケーションの重要さなどを実感することができました。滞在期間を通じて,母国語以外の言語でコミュニケーションをとることの難しさを実感し,高雄医学大学の先生や学生と交流を深めることができました。また同時に台湾の文化や社会に触れる大変貴重な経験となりました。(中川)」
   「英語という母国語とは異なる言語で交流・発表するによって,自身の研究についてより深く考察することが出来ました。ディスカッションに積極的に参加することができたと感じる一方で,あのときもっとうまく説明出来たら,と悔む思いもあります。相手に英語で物事を伝えるには,まずそれを日本語で説明できるまで自分でしっかりと理解しておかなければならないと強く感じました。大学院進学後はこの経験を糧にして,より広い視野と深い理解を持って研究活動に精進していきたいと思っています。(成澤)」
   「初めて海外の大学と病院の見学をした中で,文化の違いによって日本とは環境が異なる部分が多く,たくさんの驚きや発見がありました。今回の研修をきっかけに,これからは知らない文化にたくさん触れて学んでいきたいです。加えて,私自身は海外を訪れたこと自体初めてだったので,今回このようなチャンスを与えていただいたことをとてもありがたく感じています。(本郷)」
   「大学で行われている研究などの説明をしていただき,自分が行っている研究に関連した内容もありとても有意義な時間でした。病院では各部門の見学や病院の歴史等について説明をしていただきました。本学が臨床実習期間というのもあり,日本と台湾の医療の違いを感じました。最終日に卒業研究の発表をさせてもらいましたが,当時はまだ研究の方針を立てる段階であり,研究結果や考察等を伝えることが出来ませんでした。来年度に高雄医学大学でシンポジウムが行われるのでぜひ参加して、卒業研究の結果を発表し意見やアドバイスをいただきたいと思っています。(森)」

Fig.1 大学の正面入り口にて

Fig.2 放射線治療部門で説明をうける様子

Fig.3 Huang先生(Professor and Dean, College of Health Sciences, Department of Medical Laboratory Science and Biotechnology)と会談

Fig.4 集合写真(対応していただいたChou先生とKu先生とともに放射線技術科学専攻の看板の前にて)

謝辞:台風により帰国便がキャンセルとなり,帰国が予定より遅れはしましたが,訪問中は大きなトラブルなく予定通り短期留学プログラムを終了することができました。 今回,学生にとっては初めて海外にて英語での研究発表をする機会ではありましたが,KMUへの訪問で得られた経験が,大学院進学後の研究活動の糧となるものであると信じております。今回の研修を通して,KMUの教員や診療放射線技師と密な情報交換を行うことができました。今後も学生と教員の継続的な交流を行うことで,共同研究を進めやすい環境が形成されることが期待されます。最後に,この場をお借りして,KMUのHuang先生,Chou先生,Ku先生,HUCIや本研究院の国際交流専門部会をはじめ,本事業にご協力いただきました皆様に厚く御礼申し上げます。

投稿日:2019年12月06日
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